美術 小沢道成 / 照明 中佐真梨香 / 衣裳 山中麻耶 / 写真 moco
EPOCH MAN 番外ひとり芝居「夜明け」2017年1月/ひつじ座
 
全て〝紙〟を使って美術を考える。野田秀樹さんのTHE BEEにとてつもなく影響を受けていた時期。毎公演ごとに張り替える必要があるのだが、白い紙で覆われた一部から演者が自ら破って登場し、そこが玄関になったり、別の場所を破ると押入れになったりする。机や椅子も全て白い紙で覆い、そこに落書きをしていったりする。壁の一部だけが障子の紙を使用していて、その後ろ側から光をあて、影絵をする。物語でキーとなる人物との会話だったり、通勤の街並みを表すのは全て影絵で行った。照明を組み合わせた美術に興味を抱き始めたのは、この公演がきっかけ。紙を使っての美術は今後もやってみたいが、もっとシンプルかつスタイリッシュな方法が面白いとも思う。まさにTHE BEEでの大きな1枚紙を設置しての演出のように。