美術 小沢道成 / 照明 南香織 / 衣裳 藤谷香子 / 写真 moco
EPOCH MAN 二人芝居「みんなの宅配便」2015年6月/明大前 KID AILACK ART HALL 5F Gallery
 
演者を変えての2バージョンあったので、一方は、現実の物を小道具として散りばめ、もう一方は、全てダンボール素材で上演。同じ台本でも演出方法を変えるだけで、こんなにも印象が変わるのかと発見が多かった。特に、ダンボールで上演している方は、集中力や笑い声も増えていたのが興味深かった。おそらく、演者がその場で紙を破いて服にしたり、ダンボール素材の筒をコップにしたりと、これは何だろう?とお客さんが考え理解しながら物語が進んでいくから、物語とは別の楽しみ要素があったからじゃないかと考える。小さなスペースだったので、6畳の畳と部屋の枠組みだけだったが、この枠組みにブラックライト効果の仕掛けをしたのが面白かったこと。通常の明かりでは発色しないのに、ブラックライトには反応し、その部分だけが発色する。お値段も高い塗料なので、なかなか手をだせないが、このブラックライト効果にハマり「鶴かもしれない2016」の衣裳アイデアにも繋がる。水(油の設定)をまくシーンがあったので、畳の下にはブルーシートで対策。畳は、いらない畳ありませんか?と畳屋さんに片っ端から電話をし譲ってもらったもの。